どのような処方内容か?
70 歳代の女性。
〈処方箋1〉 B 病院の外科。
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ティーエスワン配合カプセル T20 6 Cp 1 日 2 回 朝夕食後 28 日分
ノルバスク OD 錠 5 mg 1 錠 1 日 1 回 朝食後 35 日分
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何が起こったか?
・これまでティーエスワンが 4 週投与・2 週休薬で処方されていた患者が、他院へ転院して 4 週投与・1 週休薬となった。他院の処方医は、これまでティーエスワンの用法用量の適応外処方が多く、薬剤師は疑義照会を一瞬躊躇してしまった。
どのような過程で起こったか?
・患者は、これまで当該薬局の門前の A 病院でティーエスワンを 4 週投与・2 週休薬で処方されていた。最近、患者は B 病院に転院した(しかし、処方箋はこれまで通り当該薬局へ提出していた)。
・今回もティーエスワンが処方されていたが、併用薬のノルバスク OD 錠が 5 週間分であり、処方箋上ではティーエスワンは 4 週投与・1 週休薬のように思われた(処方箋1)。患者インタビューから、次の来院は 6 週間後であるが、4 週投与・2 週休薬であるか 4 週投与・1 週休薬であるか、患者はよく理解していなかった。
・B 病院のこの処方医は、ティーエスワンを適応外の用法で処方することが度々あった。そのため、薬剤師は疑義照会したら当該医師の怒りを買うのではないかと色々考え、一瞬躊躇してしまった。
・最終的に、思い切って疑義照会したところ、これまで通り 4 週投与・2 週休薬であり、医師の処方ミスであることが判明し、ノルバスク OD 錠が 42 日分に変更となった。
なぜ起こったのか?
・薬剤師は、B 病院の医師からのティーエスワンの適応外の用法による処方を頻繁に調剤していたため、今回のケースでは実際は処方ミスであったにも関らず、自信を持って疑義照会ができなかった。
・処方箋に休薬期間などを含めた用法に関する詳細な情報が記載されておらず、推測による判断しかできなかった。
・病院と薬局の連携が全くなく、疑義照会しにくい関係にあった。
二度と起こさないためにどう対応するか?
・ティーエスワンの添付文書上の用法用量から逸脱している場合には、必ず疑義照会を行う。
・処方箋2に示すように、ティーエスワンの用法を処方箋内で明確化するよう、病院に依頼する。
〈処方箋2〉
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ティーエスワン配合カプセル T20 6 Cp 1 日 2 回 朝夕食後 28 日分
(9/1~9/28 まで服薬、9/29~10/12 まで休薬)
ノルバスク OD 錠 5 mg 1 錠 1 日 1 回 朝食後 42 日分
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・病院の医師、薬剤師と、薬局の薬剤師との協議や勉強会などを開催し、抗癌剤の処方に関する理解を深めるとともに、処方への疑問点などについてリアルタイムに問い合わせることができる仕組みを構築する。